前回からの続きです
東芝レコード抜きに わたしの音楽人生は語れません。 東芝のLPレコードで最初に買ったアルバムは、「雅楽 GAGAKU 宮内庁楽部楽友会 」 でした。
御茶ノ水美術学院から藝大卒業まで共に学んだ同級生Oさんの御実家が、何代にもわたる宮内庁楽部楽友会の奏者をされていたので、半分お義理で購入。
そのアルバム、今では立派な宝物です。 A面最初の曲「越天楽 ETENRAKU」が始まると、アトリエの空間が古いにしえ の奈良や唐の都に一変します。
「雅楽 GAGAKU 宮内庁楽部楽友会 」 東芝EMI TH-9020 (LP)
往年の東芝ファンには嬉しい Toshiba RECORDS のロゴ
レーベル上の やや太いToshibaロゴは、1950年から1968年まで使われていたもの。
学校が終わってからは、御茶ノ水・神保町・新宿を中心に、古書店・古美術店そしてレコードショップ巡りの生活を繰り返していました。
学生時代に購入した東芝エキスプレスレーベルの荒井由実 (御茶ノ水美術学院の1年先輩)や、トワエモアのシングル盤は中古で売らず、今も手もとにあります。
東芝アップルレーベル、オデオンレーベルと言えば ビートルズですが、わたしはパス。 友人が英オリジナル盤のLPを持っていましたから、遊びに行くと聴かせてもらいました。 オリジナル盤と国内盤の音の差を痛感したものです。
ジャズに開眼してからは、ジャズ喫茶巡り。 レコードもオリジナル盤は高値の花だったので、東芝の日本盤を随分集めたものです。 (ジャズ編として後日書きましょう。)
そして、大学寮生活で音楽学部の寮友と遊ぶうちに、クラシック音楽に夢中になっていきました。 カザルスやフルトヴェングラーで知られる東芝エンジェルレーベルが、求めやすかったこともあり、レコードコレクションの核になっていきます。
ドヴォルザーク チェロ協奏曲 カザルス
東芝EM I GR- 他
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 カミラ・ヴィックス(vn) エールリンク指揮ストックホルム放送管弦楽団
東芝EM I GR-2202 他
ブラームスヴァイオリン奏鳴曲 ジョコンダ・デ・ヴィトー(vn)エドウィン・フィッシャー(pf)
東芝音楽工業 HA-5036 1500円 他
シューベルト歌曲集「冬の旅」 ゲルハルト・ヒュッシュ 丁寧な対訳集(16ページ) が付いています。
東芝EM I GR-2139 他
ビョルリンクの芸術 人知れぬ涙、誰も寝てはならぬ、星も光りぬ・・・
東芝EM I GR-70085 他
最近は湿度が低いので、撮影と虫干しを兼ねて、東芝関連のクラシックレコードを
広げてみました。 (写真右下クリックで拡大します。)
つづく