前回からの続きです 今日2回目の記事です
今年の面白かった展覧会1位に選んだ「ラスコー展」 2017/08/31
会場となった九州国立博物館は、いつも展示室の照明が暗すぎて、好きな空間ではないのですが、この「ラスコー展」は、洞窟壁画ということで違和感なし。 ストレス
フリーでした。
約2万年前の落書きでしょうか。、男性のシンボルはそれなりに描かれています。
法隆寺の大工の落書きもそうですが、時代を超えて普遍的なテーマのひとつです。
中高生の男子が描く性器の落書きも、考えてみれば可愛いものです。
躍動感やボリューム感が素晴らしい。表現がストレートなぶん、かないません。
後ろ足の重なった表現力はたいしたもの。
近い将来、AI(人工知能)が自ら習得して、このような表現を再現し、
さらなる発展形を具現化できるのか考えてみました。
壁画展示室の足元、床のサインです。
同じ壁画展示室の入り口案内表示。
どちらにも矢印が使われていますね。
中央部を拡大してみます。
矢印のような線刻は 狩猟の投槍でしょうか。
![イメージ 10]()
現代の矢印と同じマークが2万年前のラスコー壁画にも使われています。
わたしはこれに興奮を覚えました。
© Elisabeth Daynes Photo:Jun-ichi Kinoshita
現代によみがえったクロマニョン人復元模型の方向を指した手は、
一種の矢印でもありました。
絵の源泉がここにあります。 現代人の絵は澄んでいるでしょうか。
ラスコー展が開かれた九州国立博物館
建物は何年持つのでしょう。 2万年前の壁画を見た後、少し切なくなりました。
参考拙ブログ:
古墳の石室で遊んだ子ども時代(2012/09/06)
次回は第2位の「さだまさしの世界」展 です。