今年観た展覧会で最も面白かった展覧会を二つ選んでみました。
第1位「ラスコー展」(太宰府市・九州国立博物館 )
博物館上空 クロマニョン人も同じような雲を見たでしょうか 2017/08/31
「2万年前のクロマニョン人が描いた洞窟壁画を体感!」 の宣伝コピーは、
期待どおりの内容でした。
フランス南西部のヴェゼール渓谷にあるラスコー壁画(1979年世界遺産登録) は、以前、洞窟に入って見学出来ましたが、劣化が進んで現在は封印されています。
展覧会では、1㎜以下の精度で洞窟が再現され、フランス政府公認のもと実物大立体展示で疑似体験できる内容になっていました。
壁面の線刻など、写真や図版では気付かない発見がたくさんあり、忘れられない展覧会となりました。
現代によみがえったクロマニョン人家族復元模型 (撮影OKのコーナー)![イメージ 1]()
©Elisabeth Daynes
古代人類の復元を専門とするフランスの芸術家エリザベット・デネスが、研究上の解釈に基づいて製作した等身大のクロマニョン人である。誰も見たことのない太古の祖先の復元は、まず化石人骨の形に従って肉づけを行い、その上で体毛や皮膚色などを推定して仕上げる。デネスは長年それに取り組んできた。世界的に有名な芸術家である。 (展示説明から)
©Elisabeth Daynes
©Elisabeth Daynes
デジタル時代の眼差しとはずいぶん違っていたでしょうね。
©Elisabeth Daynes
復元された装身具は、美的感覚や加工技術の点で、今見ても古く感じません。
©Elisabeth Daynes
クロマニョン人は、ヨーロッパで後期旧石器文化(約4万2000年~1万4500年前)を築いた人類である。その前からいたネアンデルタール人と交替して、この地に暮らすようになった。クロマニョンひとの骨格をみると、現代人と同じ特徴を備えていたことがわかり、DNAも共通している。彼らは、私たちと同じホモ・サピエンスなのである。
クロマニョン人はホモ・サピエンス(展示説明から)
©Elisabeth Daynes
©Elisabeth Daynes
2万年前の男性の足
指のアーチが美しい
ラスコー展 次に続きます