202○年4月1日、花見会を開きました。
グループ内の会話の採録です。
「東京オリンピックの前のリオ・オリンピックの頃、そう5、6年くらい前だ。あの頃は、花見のマナーが悪かったね。」
「場所取り違反のトラブルがあった、あった。ほんと、無人の場所取り禁止が守られていなかったよね。」
「一企業による、度を越した広大な面積の場所取りもあったよ。」
「ロープが張られた無人のブルーシート予約には、反感を憶えたね。」
「当時の新入社員の初仕事が、花見会場の場所取りと、食事や暖房、カラオケの手配で、 体育会系の腕の見せどころだったよ。」
「お勉強だけのエリート新人は、先輩に気が効かず、体が動かなかったね。」
「本格的なテーブルやイスなどの準備をしてくれる花見代行業者も、その頃出てきたんじゃない?」
「最近は、どこもかしこも人工知能のアンドロイド※ が早くから場所取りをしてくれて、お行儀よく鎮座しているから、文句言えないしな。」
(※ 姿や動きが人間にそっくりな二足歩行ロボット)
「ここのグループも、準備から後片付けまで代行ロボットがやってくれるから、花見も楽になったものだ。」
「まったく世の中、人工知能だらけだね。花見会場の警備員も、臨時医療コーナーのスタッフもみんなそう。」
「先日行った碁会所の指導者の半分はロボットだったよ。 それがまた 強いの。」
「美術展や文学賞も、ロボットの応募が増えてるらしい。そうそう、先頃選ばれたサラリーマン川柳の作者も、上位はロボットが占めていたそうだ。」
「この春に決まったアカデミー主演女優賞は、アンドロイドだったね。」
「あの女優の演技力には感動した。」
先程から 酌をしたり、リクエスト曲を歌ってくれる 派遣の可愛い女の子、さくらちゃんとチェリーちゃんに聞きました。
「君たち、どこの生まれ?」
さくら 「私は中国のトーシバ工場」
ちぇりー 「私は台湾のシャープ工場」
「2人ともアンドロイドなの?? エ゛エ゛~~~!!」
photo: Jun‐ichi Kinoshita
今日はエープリルフール。 楽しいお花見になりますよう。