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Channel: 木ノ下淳一 アトリエ・キノチッタ ブログ
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映画「ストックホルムでワルツを」 と レコード 

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「ストックホルムでワルツを」2013年/スウェーデン/スウェーデン語・英語/原題MONICA Z
 
北欧スウェーデンの女優でジャズシンガー、モニカ・ゼタールンド英語名モニカ・セッテルンド1937~2005)の実話の映画を観ました。
 
ジャズファンには、エラ・フィッツジェラルド、ホレス・シルバー、ビル・エヴァンスなど彼女とのエピソードや録音風景、楽屋風景が丁寧に描かれ興味深い映画となっています。
他にもビリー・ホリデイ、マイルス、サミーデイビスジュニアなどのビッグネームが飛び交いますのでワクワクものです。
 
また50年代から60年代の北欧ストックホルムを中心としたインテリア家具や車、ファッションなどが抑制のきいた美しい色彩で再現されており、観ても楽しい作品に仕上がっています。
一応、小学生には助言・指導が必要なPG12指定。ジャズが苦手でも、官能の世界が好きな方はどうぞ、ということでしょう。
とにかく役者はみな巧いし、脚本、美術、衣装すべてに満足。さすがスウェーデン映画って感じでした。
 
イメージ 3
福岡市中央区 KBCシネマ      2015/01/06
 
――歌手として頂点を極めるまでの波乱に富む数年間に焦点を当てたモダンジャズ盛期の1961年に、英語ではなく母国語でジャズを歌った試みによりスターダムにのし上がり、ピアノの巨匠ビル・エヴァンスとの共演「ワルツ・フォー・デビー」で国際的な名声を築いた歌姫 。
 
ドラマを彩るのはモニカが歌うジャズの名曲の数々。世界で初めてスウェーデン語でジャズを歌った代表作「歩いて帰ろう」の軽快でキュートな歌は今聞いても新鮮だ。1960年代は北欧デザインの全盛期。その時代のインテリアや雑貨、そしてファッションを再現したお洒落な美術も大きな見どころ。
 
モニカ・ゼダールンド
1937年、スウェーデン中西部のヴェルムランド県ハーグフォッシュに生まれる。ジャズのスタンダードナンバーにスウェーデン語の歌詞をつけて歌い、スウェーデン国内にセンセーションを巻き起こす。ビル・エヴァンスと共作した『ワルツ・フォー・デビー』で、世界中のジャズファンに知られる。2005年ストックホルムの火
災に巻き込まれ死去。享年は67歳。――映画コピーから抜粋
 
映画を見た翌日、日本でもジャズを日本語で歌った美空ひばりや青江三奈が映画化されたら良いのになあと思いました・・・
 
イメージ 1
『ワルツ・フォー・デビー』 モニカ・ゼタールンド・ウィズ・ビル・エヴァンス(1964年ストックホルム)
左:LPレコード(日本フォノグラムDMJ-5001)  右:映画パンフレット
 
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モニカ・ゼタールンド・ウィズ・ビル・エヴァンス (LPから)
 
イメージ 2
『スプリング・イズ・ヒア』 モニカ・セッテルンド(1958~1960年ストックホルム)
左:LPレコード(ディスクユニオン DIW-25026)  右:映画パンフレット表紙

 
イメージ 4
こちらは本家『ワルツ・フォー・デビー』 ビル・エヴァンス(1961年ライヴ)
Bill Evans “Waltz for Debby” (Riverside)
ビル・エヴァンス (p) スコット・ラファロ (b )ポール・モチアン (ds)
 
ピアノトリオの名盤。特にピアノとベースの絡みが絶品。
表題のビル・エヴァンスが姪のデビーに捧げた曲は有名。
(写真はアナログルロダクションの高音質LP APJ 009 )
 
 

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