行きつけの理髪店で、理髪店のポールサインを模したペンをいただきました。
年始のギフト品で、非売品だそうです。 持ち心地とか、書き味と言うよりユニークな筆記具なので、使い捨てするにはもったいない文房具です。
透明プラスチック軸から飛び出した金属板をつまみ出すと・・・・
赤・白・青のトリコロールの紙が回転しながら出てきます。
金属板をはなすと、バネの力でもどります。
最大ここまで引っぱり出せます。
内側は、2019年のカレンダーになっています。探偵かスパイになった気分です。
試験時、カンニングにも使えそう・・・
理美容業界の商品カタログを見せてもらいました。 こんな図鑑があっても楽しい。
サインポール、子どものころ飽きずに眺めていたことを思い出します。
髪を摘んでもらっている間、なぜ“床屋さん”に行くとアドレナリンが大量に出るのか思索してみました。 店頭のサインポールの意匠と、遺伝子本体であるDNAの二重らせん構造の姿が似ているので、無意識に細胞が騒ぐのかもしれません。
昔のポールは、カラカラ鳴っていました。
DNAの二重らせん構造
『生物基礎研究ノート』 九州高等学校理科教育研究会編 2018博洋社
DNAのニ重らせん構造を発見し、二重らせんモデルを完成したジェームズ・ワトソン博士
ジェームズ・ワトソンの挿絵:木ノ下淳一
理容室や床屋さんのイメージを最初に築いた記憶をたどれば、1961年4月・5月に、NHK『みんなのうた』 で流れた童謡「あわて床屋」 が源流だと思います。わたしが6才の時ですが、その時のテレビ画面はうっすら記憶していましたね。今回、ユーチューブで当時の映像がアップされていたので確認することが出来ました。
『みんなのうた』放送開始の最初の月の曲だったようです。 床屋の蟹が、客のうさぎの耳を切ってしまうというシンプルな歌ですが、蟹のハサミを床屋の道具であるシザーにしたところや、蟹が出す泡をシャボンにみたてたところが素晴らしい。 北原白秋ですね。
「あわて床屋」 は、戦前から歌い継がれていますが、1961年放送分は、作詞:北原白秋、作曲:山田耕筰 編曲:冨田勲、歌::ボニージャックス、影絵(シルエット):劇団かかし座 です。
これから先、童謡「あわて床屋」は、子どもには暴力的すぎるとか、“床屋”という呼び方が職業差別につながるとかでお蔵入りにならないことを願います。
―― まあ、こんな話を行きつけの理容室で話しているわけです。ついでに、理容室が登場する映画を、今まで観た作品の中から選んでみました。 何かの参考にされてください。
「胡同の理髪師」 哈斯朝魯(ハスチョロー)監督 (2006年中国) 開発が進む北京の下町で、90歳を超えた現役の理髪師が淡々と仕事を続けます。
「シザーハンズ」 ティムバートン監督 ジョニ ー・デップ主演 (1990年アメリカ)
「バーバー吉野 」 (2004年日本)
「シャンプー台のむこうに」 (2001年イギリス)ヘアースタイルコンテストが面白い。
「シャンプー台のむこうに」 (2001年イギリス)ヘアースタイルコンテストが面白い。
「うなぎ」 今村昌平監督 (1997年日本) 原作:吉村昭 『闇にひらめく』
カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞
「大統領の理髪師」 (2004年韓国) ソン・ガンホ
「髪結いの亭主」 パトリス・ルコント監督・脚本 (1990年フランス)
ポニーキャニオン PCLP―00362 レーザーディスクコレクションから
子どものころから髪結いの奥さんをもらうことを夢みてきた主人公。
中年になって夢にまで見た理髪師の彼女に巡り合う・・・・
シャンプーとコロンの香りに抱かれて香りたつ官能・・・
髪結いの亭主になりたい諸君は必見です。
「ローマの休日」 ウィリアム・ワイラー監督 (1953年アメリカ )
オードリー・ヘプバーン/グレゴリー・ペック
パイオニアLDC SF047―1574 レーザーディスクコレクションから
小学4年の時、父に連れられて映画館で観た「ローマの休日」。
トレヴィの泉の横の美容室で王女アンが神を短く切るシーンは印象に残りました。 イタリアに行った時、理容室や美容室の前を通ると、あのシーンが蘇りました。
イタリア・ボローニャで撮影 (2013/03/15)
イタリア・ボローニャで撮影 (2013/03/15)
関連記事:
イタリアの理髪店 北イタリア・ボローニャ (2013/04/25)
https://blogs.yahoo.co.jp/rrnwy297/55481011.html
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