タイ王国「プミポン国王陛下」ご逝去。 88歳。 世界で最も長い在位70年4カ月だったとのこと。
これを機会に、私とタイの個人的な関係を考えてみました。
昨年夏、プミポン国王と同じ年齢で亡くなった父は、ユーモアの精神が一滴もない人でした。 が、唯一のダジャレが
「タイの タイ湾で 鯛を釣って たいしたもんだ。」
これは、若き父が、ミッドウェイで戦死した兄の敵かたきと、旧陸軍に志願して、沖縄上陸の訓練をしていた宮崎の部隊で、南方から戻って来た先輩兵士から聞いた土産話だったそうです。
頑固一徹の父が発した唯一の冗談でしたが、小さい時から何度も聞かされて、辟易したものです。 今日、日常化しているわたしのオヤジギャグのルーツは、どうも、父の、この口癖だったのかもしれません。
話変わり、日頃愛用している文房具に、タイ製品があります。
トンボ鉛筆が発売している紙用接着剤 「スティックのり シワなしピットN 」 と、「消えいろピットS」は、容器のボディにメイド・イン・タイランド(MADE IN THAILAND )の文字が記されています。
トンボ鉛筆が発売している紙用接着剤 「スティックのり シワなしピットN 」 と、「消えいろピットS」は、容器のボディにメイド・イン・タイランド(MADE IN THAILAND )の文字が記されています。
MADE IN THAILAND の文字に注目
前者は、のりを塗った紙にシワが出にくいスティックのりで、薄い紙などきれいに貼りたい紙の接着におすすめ。 もちろん御婦人のメイクには使えません。 後者は、青色の のりが、乾燥すると色が消えるので、はみ出しや塗り残しが分かりやすいというもの。 座右の糊です。
どんな工場で、どんな人たちが作っているのか、想像しながら使用しています。
今回の国王崩御で、工場も喪に服していることでしょうね。
最後におまけ。 タイが舞台になった映画の話です。
第二次世界大戦下、タイ王国とビルマ国境近くのクウェー川に架かる鉄橋が舞台の映画 『戦場にかける橋』(The Bridge on The River Kwai)。
映画音楽『クワイ河マーチ』 が有名。 口笛で吹けます。
監督デヴィッド・リーン。 1957年コロムビアの英・米合作。 アカデミー賞作品賞をとっています。 原作はフランスの小説で、戦勝国側(英国軍捕虜)から見たところがちょっと気になります。 どちらにしろ、一度は見るべき映画です。
次は、『王様と私 』 (The King and I)。 19世紀のタイ・バンコク。 シャム(タイの旧名)の王様と、英国出身の、王子や王女の教育係アンナが対立しながらも異文化交流の後にひかれ合う、という物語。
ミュージカルが成功した後に、ミュージカル映画『王様と私』(1956)が作られました。
王様役のユル・ブリンナーは、アカデミー主演男優賞。 作品はほかに、衣裳デザイン賞、美術賞、映画音楽賞、録音賞を獲得。 アンナ役デボラ・カーは、ゴールデングローブ賞 主演女優賞 をとりました。 これも一度は見るべき映画です。
そうそう、昨年、本場ブロードウェイのミュージカルで、渡辺謙さん主演『王様と私』 が話題になりましたね。
タイといえば、国技ムエタイか、タイ料理あたりが思い浮かびそうですが、“痛い”
ムエタイは苦手なのでパス。
タイ料理も、タイの友人・トムヤム君が 大の日本食好きなのでパス・・・
タイ料理も、タイの友人・トムヤム君が 大の日本食好きなのでパス・・・
こんな話、不敬罪が存在するタイでは、本国で上演・上映が禁止になっている『王様と私』 同様、好ましく思われませんかね。それとも、ほほえみ返しですか。